昨年まで、アルペンボードに乗車していましたが、転倒し腰痛がひどくなったので
簡単なカービングスキーに変更。
ところが、ネットで某スキー連盟の教書や指導員の話を見て大いに困惑した。
どうも、科学的な裏受けの説明が無いか、または矛盾する。
そこで、実際に雪上で実験してみた。 科学的な解説とともに掲載してみた。
(本人は科学的と思っているが 自己申告とする。)
国会もスキーも日本では赤門(または○○連盟)などの権威主義で困ったモノである。
もそっと科学的にだれでも分かるように説明してもらいたいのだが、はんこがモノを言うお国柄か?
仕方なしに、田舎の老いぼれが、こんなことを書かないといけないとは情けない。
#1 カービングスキーとは
早い話、昔のSL(回転競技用スキー)を現代の素材で短くできた、または した、
と思って差し支えない。
昔は売ってなかったし、売っていても高くて買えなかった。
「R」の数値は雪上の回転半径を示すのではなく、サイドカーブの
半径を表す表示(m) 半径なら「r」の方がなじむが?
特に先端(TOP)が柔らかく仕上げてあり
加重した最、たわんで雪面をよくとらえるようにできているが、
剛性がないのでフタッラ(振動:スキー用具業界で何というか不明)
を起こしやすくなる。
剛性(堅さ+強度)を上げると良く曲がる性質を失うので
設計は思ったより難しいと思われるが、実際に造って実験したと思われる。
ダンパー(振動減衰装置)などをつけた物などもあるが、効果は不明。
木が最も良いダンパーだが薄く、軽くするのには向かない。
一部で使われているとも聞くが未確認である。
#2 回転性能
スノボのカービングができる人は分かるが、今までの一般的スキーでは不可能な
回転、つまり、横滑りのない回転が可能となっている。
スノボはビッテリー ターン(360°回転)ができるが、スキーでは見たことがない。
これは、スノボは一枚の板に全体重をかけるので、板が十分たわみ
エッジが一本で深く入る為、横滑りせず速度を落とさず回転できるからである。
さて、本題のスキーのカービングであるが、これも同様な回転ができるように
工夫されている。
スノボよりも板幅は狭いので少ない加重でよくたわむが、スノボほど深く掘らない。
おおよそ設計されたカーブを雪面に描く。
あまりR値を小さくとるとビンディング取り付けが難しくなったり
トップ(先端)が広がりすぎ振動や、板のねじれが大きくなり、思った程の回転ができなくなる
R値は15±5mぐらいがカービングスキーの限界とも思われるが未確認である。
さて、問題は2枚板があることである。
#3 板が2枚あるとどうなるか?
2枚均等加重できたとしたら?
ネットで某スキー団体の先生はいとも簡単におっしゃるが、小生には瞬間ぐらいしか
できない芸当である。
回転の外スキー、内スキーは両スキーの間隔にもよるが
すぐに交差するのである。 均等に加重を分配すればたわみ量も減少してせっかくの
カービング板も、それほどたわまない。
某解説に寄れば板の前後差を大きくして解消とあったが、ますます意味不明になる。
前後差をつければ、もっと交差する距離は短くなるのである。
均等加重 スキー平行
均等加重 外足後方
良いほうに理解すれば、イメージのお答えと思うが
全くのところ、よけい混乱する。 この程度のことで
矛盾があるので、この先に指導方法が正常に進むとは
思えない。 矛盾がもっとひどくなり
足の親指や、かかとで加重しろなどと、意味不明の
根性論に成るのが落ちでは無かろうか?
小生など、靴のバックルもあまり締めていないので、できないことは
無いがほとんど不可能である。
こんなことを言われる方は、さぞかし立派な靴をお履きのこと
親指や小指に加重がかけられはしないと推量するが
できるのだろうか?
はじめっから、基本部分が間違っているので、いくら教わっても
混乱するだけで素早い上達は望めそうもない。
・・・・のではないか?
教書成る物を購入したことも、スクールにも行ったことが
無いので詳細は分からない。
あくまでネットで調べた範囲と、友人からの情報
小生は本と理論で考えて自分で練習しただけなのである。
勿論
スノボもスキーもである。しかし、理屈で分かっても、40°の壁は
うまく滑ることは難しいのである。 窓の外から唐突に声が!!
「そんな自慢話は やめろー 聞きたくもねー
さっさと先に進め アホ」
今日のお客様は気が短いようで 失礼しました。
#4 短期間で上達するには??
回転中の解釈(二番目に重要な事柄)
カービングの板は、確かに鋭い回転が可能で、当方の感じでは
スノボと同一の回転ができる。
と、言うことは できる限り板のたわみを利用することに他ならない。
回転誘導 滑走中100%外足加重が基本原則である。
スノボは両足を使えるが、スキーは片足であるから 急激な回転時
に発生する遠心力に対抗できるのは1/2と考えなくては成らない。
ちょっと、いちゃもん 重心位置について(しっかり頭にたたき込むこと。)
太古の昔から、スキーを装着したら、どこでもそのままたった姿勢が基本だ!!
回転中だろうが何だろうがこの体制は基本である。
親指だのかかと等に加重がかかっては可笑しいのである。 しかもロボットのような
靴を履いているからなおさら、
イメージはイメージで良いのだが、それは教書に載せてはいけない。
教書はニュートン力学に沿った普遍的な内容でなくては成らないと思う。
某団体は相対性理論か量子論の理論か?
相対性理論は光の速度に近くなったときその価値が現れるが、スキーでは最高でも、Gでの落下速度
を超えることはない。 スカイダイブでも200km/h程度であり
光の速度にはほど遠い。従って古典力学で誰でも分かるような記載が必要とおもう。
情緒的相対論では混乱する。 (洒落です。:某団体の方は読み流ししてください。)
現在、昔の設計の板はクラッシックスタイルなどと呼ばれるようである。
下の図が、雪面にできたスキーの滑った跡(シュプール)
左カービング 右クラシック
クラシックは扇形のシュプールを描く
が、カービングはエッジの跡しか残らない。
勿論スノボのカービングは一本線である。
横滑りのあとが、性能を物語っている。
ただし、スキーの速度は長い方が速いのであるから
GSL(滑降)などは自ずとR値は大きくなり
長さも長くなると思われる。
2012/01/14修正:加筆
回転の遠心力に対抗してスキーのエッジに加重が掛かり回転している状態から
回転方向を変更するとき、意識的に回転をやめ瞬間、遠心力の対抗が無くなり
スキー板から加重が抜ける。 高速で滑降しているので、ほんのわずかな
回転モーメントがあれば反対側の回転に入れるだけである。
つまり 抜重(加重をスキー板から抜く)とアンギレーション(体のねじり)は
完全に行われていて、従来の技術と何ら変わらないのである。
そうでなければスキーは曲がらない。
コペルニクスは言った。
「それでも、地球は太陽の周りを回ってるのである。」(洒落です。)
プルーク ボーゲンの際、両足均等加重で回転できるわけがないし、
方向を変える際の抜重時のみ、両足均等加重になるのである。
その際は瞬間直進である。
その後片足加重になり目的の方向に回転できるのだ。
もし、カービングスキーが魔法の板なら、プルークで均等加重のまま
回転できるのだが、はたしてできるだろうか?
スキーを平行にして走行しているとき、回転方向を変えるには、
必要な抜重と、アンギレーションの強さは速度に逆比例する。
つまりゆっくり走っているときには、大げさに伸び上がり抜重と体のひねり
(アンギレーション)が必要なのである。
実に簡単なことだが、某団体では十分教えない。
画像に写る部分のみ重点が置かれ、体の向きや顔の向き、等に重点が置かれる
重要さが初心者には分からない。
(たまに親指に重心等もある。)
確かに、人を指導するにはイメージは重要な手段だが、理論を完璧に
教えないととんだ誤解を招く。
アバルマン、やベーレンテクニックを見た連中が大後傾スキーになり
ノーコンスキー屋が増えたのをお忘れか????。
あくまで腰を回転の中心として、膝、腰、上半身を使い
抜重とアンギレーション(回転モーメント発生)
を同時に行うことによって回転の誘導が
行われ。スムーズに次の回転へと誘導される。
スキーの場合はストックがあるおかげで、この一連の誘導
が簡単に行われる。
わかりやすい絵が描けないで申し訳ない。
誘導についてはスノボ理論を参考にしてください。
同一の回転理論です。
回転中
回転誘導
回転中
、
表題をもう一度よくごらんください。
滑る技術とは書いていませんね。勿論カービングスキー独特の技術も無いことはないがスキーが変
わったところで、回転技術は大きく変わるわけではありません。
回転技術は変更できません。 ある訳が無いからです。
スキーが変わったので、素人もテールをずらさない回転が可能になっただけです。
(カービング)
小生が某団体の級や資格を取らないのは科学的な検証が全く見あたらないところ
に理由にあります。 はっきり言ってセンター試験のようで毎年内容が変わる。
一体どうなっているのであろうか?
そんなに理論的な内容には変化無いはずである。 皆目理解しがたい!!!!。
この板を使えば誰だってカービングになるのだが、講習を受けないと認定されない? アホか?
SL(スラローム:回転)競技でカービングなど当たり前のことでありまして、
某団体、某メーカー、販売店が革命的であるとプロパガンダ(宣伝)のためのイメージ
で大騒ぎしただけであります。 ただ、用具の進歩で誰にでもカービングが可能となった
こと、 また、短いのでらくちんになった。(団塊世代には最高)それだけのことだが。
お隣から声がかかりました!!
「くだらんことは いいから 先へすすめーーーー
アホなのはおまえだ! 貧乏人で金が払えないだけだろがーーー」
ずぼしで、 恐れ入ります。
世間のみなさまはよくご存じで、失礼しました。
どこが変わったか?
カービング時のエッジ
スノボのカービング時は斜面に対して
90°近くまでエッジが立つ。
スノボならではの技術です。
(小生です。)
自由にコピーし配布してもよろしいが、
作者「JO7NLI 」と明記頂ければ幸いである。
プロのウエデルンの一カットです。
高速に成ればなるほど、外足加重が強く成ります。
本人は意識してるのか分かりませんが、
回転内側にはほとんど加重が残りません。内足は
リカバリーに専念、
理論的にはこれしかないのです指導方法がしっかりしていれば、もっと早く上達するはずである。
残念である。。
外足にしっかり乗って、重心位置は
基本通りの位置に乗っている。
日本では理論的な研究がほとんど行われて無い。 残念である。
簡単だからやらないのか分からないが、これ抜きにして、上達は望めない!!
かなりの上級者でも全く知らない。 脳みそで滑らないから金メダルを取れないのである。
ヨーロッパ人に馬鹿にされないために 読むべし。
カービング技術は昔から
競技スキーでは当たり前田のクラッカー
カービング理論など期待された方へ
回転技術には理論が有りますが、カービング用の回転技術は残念ながら 特別に無い。
板の製造技術の発達があって 誰でも可能になっただけのこと。
もちろん、超激安で買った、あなたの板でさえ そうなっています。
スキーの場合はクラッシックの板を除いて カービングをできない板を
探す方が難しいでしょう。 カービングをするか しないかは、あなたの練習量だけの
問題なのです。
下図をじっくりご覧ください。 基本要素はすべてここに含まれています。
抜重 回転誘導(ローテーション) ストックワーク 左右の加重分布等です。
自撮りカメラをつけた状態での走行シュミレーション
理論的な回転で思考するとこうなるのである。
スノボも同一動作!!
スキーが回るわけは超簡単である。
致し方なく、補助にもう一方の足を使うだけなのである。
スノボは両足を使える反面、リカバリに余裕がない。 よって転倒が多くなる。
その点スキーは2本あるのでリカバリーが可能だ。
回転内側の足にいくらか加重を残してリカバリを担当させるのである。
また、内側の足は板のたわみ量(回転半径)の調整としても重要もある。
だが、それより回転誘導(きっかけ)を造る技術が重要なのであるが
それに重点が置かれないのが日本の指導者の欠点である。
回転の誘導(最も重要な事項) 参照図 (必読・必見)
回転の誘導はスノボ、従来スキー、カービングスキーもすべて理論的には
同一の技術である。
がしかし、カービングスキーを魔法の板のようにプロパガンダ(宣伝)した
おかげで、体重移動だけで回転誘導される旨の誤解や迷信がはびこってしまった。
確かに高速走行していれば、あたかも、体重移動のみで回転誘導しているようにも
見えるし、走行している本人もそう思ったとしても不思議ではない。
だが、理論的には違うのである。
申し訳ないが、超初心者には分かりづらい文章に成っているが
回転誘導につては スノボもスキーも同一なので、
小生のスノボの項目をご覧ください。
おわかりいただけると思います。
謝辞
つたない文章と絵で混乱したり、憤慨したりする方が、もしいらしたら
申し訳ない。 老いぼれのこととして ご勘弁願いたい。
気が収まらない方は 当方当てにメールをください。
修正する気になるご意見の場合は直ちに修正致します。
当方のメールアドレスは
123@にホームページのアドレスをお書きください。
なお、投稿頂いたメールは公開が原則とさせて頂きます。
2011/12/23