そもそも、何に使うかも不明であった。
しかし、JA6HUQ(前川氏)からソフトの使用方法をご教示受け手から、やっと分かったのである。
めんどくさいな ! 一体何に使うかんだよ。
要するに、測定器で測った位置、又は予想される回路のIMPの位置が★印で、アンテナ側のIMP(合成抵抗)を
50Ω(又は変更したいIMP:純抵抗値)としたい場合
どうすれば目的地に着けるか? なのである。
その際、コイルLを何μHを直列(又は並列)に入れるのか? コンデンサーを何μF並列(又は直列)
に入れるのかを
図で答えを求めるモノであります。
これを使うと簡単に求められます。(ソフト使うのです。)
上図の例では、このアンテナは 純抵抗分100Ω リアクタンス−jX50Ω(−です)
−とはコンデンサーの意味、+はインダクタンス(コイル)の意味です。
詰まりこのアンテナは、短すぎるのですが、何らかの理由で長くできません。
従って、何とかマッチング回路をこさえて、マッチングをとりたいとします。
ANT
TX
図形の意味
始めに −jX50Ωを打ち消すためにコイルを
入れます。 0.821μHを入れて
赤の50Ωラインまで持ち上げます。
するとjXは +60Ω付近に行きます。
青枠の数値です。
今度は+61Ωを打ち消すのにコンデンサーを入れます。
185pF(14mHzでは61Ω)これで完了
詰まり、足し算引き算をして 50Ωに持っていく作業をチャートで行うのです。
ソフトはSmithを使っています。 フリー版で充分使えるモノです。 捜してみてください。
手書きで行うのは面倒ですが ソフトで行うといとも簡単に行うことができる様になりました。
回路などの場合、目的とするIMPが色々ありますが、 今回の解説は 50Ω設定です。
また、純抵抗でも同様の操作をします。
純抵抗の場合、抵抗を並列、直列するなど簡単ですが、抵抗の場合は挿入損失が発生しますので
他に方法が無い場合以外余り進められません。
基本的に、L・Cには損失は無いので固定周波数でのマッチングにはこの方法が使われます。
これさえあれば、マッチングはどんなIMPでも怖くありません。
少しは、ご理解頂けたでしょうか?
少々いい加減な説明です。数値も大まかなので だいたいこんなモノである事を
ご理解願いたい。
今回はチャートの利用方法の解説のみ 後日ソフトの利用方法など解説予定とします。
赤太線 は 純抵抗が50Ωの場合
の合成IMPを表す。
は純抵抗50Ω(同軸・TXのIMP)
貧乏人が高価なチューナー(カップラー)を買わないため
線は交流のIMP:抵抗値を表しています。
旧バージョンには森OM(制作者)日本語の解説があります。
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