バンザイアンテナ
割と迷信にどっぷり浸かってるのが、バンザイ(V型)DP
OMはVビームのイメージがあって、真上に上がると持ってる人が多い。
HFアンテナは大地との関連を抜きにできないのです。
計算させると、上に放射されるどころか、DX向きなのがお分かりか??
(何を隠そう、小生も迷信の信者でした。)
V型DPは元来、貧乏人向きのアンテナで、低い地上高で低輻射角度
並びに、IMPマッチングを同時にこなすことができる優秀なアンテナです。
ただ、多エレメントには向きません。 (今回は省略)
下のIMGは地上高10m 電線使用のアンテナです。
水平DP IMP 76Ω 仰角 58°
V DP IMP 53Ω 仰角 44°
明らかにV型DPが優れています。(地上高10mでは。)
水平パターンの赤い線は垂直成分です。
思いこみと違うでしょう。 利得は水平DPが若干FBですが、これは大地の反射の影響で、
方向が真上です。
水平DP
7MHzについて
地上高が低い場合は、V型DPの方が優れていることが分かります。
ただし、もっと地上高が低い場合や先端を曲げた場合は当然IMP(純抵抗)は低くなり
ヘヤピンマッチなどの整合回路が必要になります。
また、ひらき角度を大きくすると、IMPは上がり、狭くすると下がります。
先端にCAPHAT(キャパシティハット+ヘリカル)などの処理をして短縮し
IMPを下げて給電部での調整をすると簡単にできます。
end
旧バージョンには森OM(制作者)日本語の解説があります。
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