アンテナのマッチング回路は色々ありますが、最も簡単で効果のある
方式がこの方式と思われます。
特に、アンテナの全長が短い場合などリニアローディングと同時にできます。
なにせ、電線一本で完了です。しかも、どこからがアンテナだか、どこからがマッチング
部分だか分からないまま、完了してしまう。 後はアンテナが勝手に働いてくれる。
下図は7MHzV型ダイポールアンテナ(リニアローディング)のマッチングの様子
ヘリカル巻き+リニアローディングでIMPは20Ω
程度に成っています。
直角に曲がったところが給電点となっています。
給電点から上がマッチング部分だとすれば、
僅か全長50cm程度となります。
厳密にはその前もマッチング部分に成っているので
話が面倒です。
しかし、面倒なことは一切無いのです。
アンテナ本体は短めに作り、マッチング部分を長めに
作り、50Ωのポイントを見つければ
後は、周波数を合わせるだけ 小生の場合は6m短く作った
下の図を参照
共振周波数はともかく、50Ωの地点を捜せば後は簡単
リニアローディング部分の線を引っ張ってマッチング部
を長くする、長くした部分を切って、周波数を上げる。
ただし、短く作ると長くするのが面倒なので、はなっから
長め作るのがこつです。
ANTのIMPに寄って長さが変わりますが、IMPが低い程
長く必要の様です。
当方のANTの場合は全長で50〜60cmでした。
多エレメントの場合は相当下がるのでもう少し長くなる
と思われる。
デザイン的に、マッチング部分を幅を細くしてありますが
全く関係ない様でした。
詰まり、Y型のマッチングと言うわけです
電圧最低部分からの長さに応じて、IMPが上がる
性質を利用しているようです。
ガンママッチ
当初、ガンママッチにしようと思ったのですが、リニアロードの周りが
複雑になるので、とてもマッチングロッドを引き回せないのと
接触部分の変更に手が届かない等 複雑な構造に成りそうなので
やめました。
途中までトライしましたが、共振周波数がはっきり分からなく成ったり、
接触不良に成ったりさんざんでした。
ヘヤピンなら、それらのことは一切関係なく、共振周波数の調整と
マッチングが一辺で終了、あまりの簡単さに唖然としたほどでした。
大原則
アンテナが基本的にほぼ同調していること、少々短めがFB。
同調していなくても、マッチングは取れます。しかし、それはスタブ部分がリニアローディングに
成っているだけの話しに他なりません。 小生のアンテナも何処までがアンテナか、何処までが
マッチング部分か判然としないのはそのためです。
早い話、ローディングとマッチングが一度にできるだけの話とあいなりまする。
したがって、線の太さや、取り付け位置など、どうでも良いことだ。と言っては失礼ですが
どんな長さのアンテナもマッチング部を長くすればやがて同調します。
すれば、50Ωでも、200Ωでも好きなIMPで給電できることとあいなり、全てがまるく治まる
と言った具合になります。
簡単、べっぴん、いや、ヘヤピンマッチ(ショートスタブ)のお話の一巻の終わり。
全体の様子
14MHz▽2ELの間にV・DPがあります。リニアローディング部は弓の様に成った部分
となります。
塩ビパイプが劣化し張力が弱るのを
防ぐのに、園芸用FRPポールを抱かせている。
おまけ :理論的な解釈?:美人とアンテナ
スタブマッチは残留リアクタンスがあっても整合できるとなっていますが、
現実には、リアクタンスがインダクティブ(長すぎる)の場合は不可能
となる。
(できないことはない:同軸のオープンスタブ:延長コンデンサ)
アンテナが長すぎるのか、短いのか 測定器が無いと分からないのと、
多エレメントの場合は干渉して判然としないのである。
面倒な事はしない方がよろしい。
1mも短く作ればおおよそ、短いアンテナとなろう。 すれば、ヘヤピンマッチで
整合取れるのである。 アンテナの本はやたら難しく書いてある。
確かに、理論的にはそう書かなくてはいけないのであろう。
小生の実感として、このマッチング方式は、リニアローディングの延長で
あくまで、アンテナの共振周波数を調整するための方式であると判断した。
小生らは、アンテナは飛べば良いアンテナ、飛ばなければ悪いアンテナと判断するだけ
簡単なのである。 SWRも低ければ良いのである。
SWRが高くては TXの制限装置(安全装置)が働きパワーは出ない事に成っている。
出れば機械が壊れる。(真空管なら大丈夫だが。)
+jx −jxなる 複素数の計算など関係ないのである。 どうでもよろしい
強い電波を お出しになりたいなら、充分短いアンテナをつくること。
そして、長めのヘヤピンで ごまかすこと・・・・・・・。
年増美人と同様と心得てください。
何故????
年増美人は かつら等をヘヤピンでしっかり留め、厚化粧で化ける。
外すのはベッドの中だけである。
したがって、簡単には口説けないのであります。
ベッドインまでの自信がある御仁は、、化け物が出ても動揺しない御覚悟の程。
そう簡単には、「化けの皮」を脱いだりしないのであります。
お粗末様でした。 ちょうど時間となりました。
乱文にて 失礼。
ちょっと、かっこいい と 制作者は思っているようです。(あほか?)
ちなみに、矢は飛びません。飛ぶのは電波です。 ZiHI
線材は2mmφのアルミ線 20mで500円程度
弓は塩ビパイプ+ダンポール(ガラス繊維FRP)補強
注意:IMPが低くなるアンテナ用で
IMPが高いANTは使えません。
と思ってたら、80Ω〜100Ωにも対応できた、何故だろうか?
応用編
マッチング部が短い場合 ヘヤピンをドライバーの持ち手などでコイルにする。
コイル部を伸び縮みさせて、電気的長さを変化させて調整します。 これは良く効きますよ。
コイルのリアクタンスの変化はブロードなので防水の必要は
ありません。