冬の夜長、無線で多くの友と、よもやま話しをするのも良いが
中波や短波の音楽を聴くのもいい。
また、日本列島の端から端まであちこちにある灯台の気象通報を聞くのも
また、酒の肴に 良いのである。
中波〜短波まで、気分良く聞くには、無線用のアンテナでは少々おっくうであるし
それほど広帯域ではない。
室内において、ノイズが無く高感度、広帯域と まー贅沢な要望をかなえてくれる
アンテナは無い物か、
昔使った、AORの菱形のアンテナ 数万円もしたが 感度が悪く室内では感度不足
と、AM帯がカバーされていない。
ネットで捜してみたが、殆どがAMP入りか、メーカー製の格好だけ一人前のアンテナばかり、しかも高い。
貧乏人には縁がない。
そこで、制作することとした。何せ、年金受給者(ペンショナー)で時間は十分有り余ってる。
制作の ポイント
@ 金がかからない。
A 小さい
B AMPは使わない。
同軸ケーブル任意長使って、受信機に引っ張ると同軸だかANTだか訳が分からなくなり
やたらノイズを拾う、そこで多くのメーカー&自作者は、ヘッドAMPをアンテナ直下にセット
インピーダンスの整合はAMPと同軸間でのみ行い、ANTとの整合はせず、半導体素子に負担
させる事にする。 すれば、 同軸はいくらでものばせる。・・・・・と思う。
実験をしたところその通りであったが、FETやTRにしろ、広帯域でダイナミックレンジの十分な
物を手に入れるのが面倒だし、金がかかる為、却下した。
大きさ 感度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一辺が50cm以下とした。 感度は14mhz のDP同等程度
設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
設計とは言っても、大きさとだいたいの性能を確認 下図が MMANAで計算させた結果
80Mhzのアンテナ 一辺が1m程度だが、畳めば50cmに成る。
原型では、3.5Mhzで純抵抗分は殆ど0Ω である。 リアクタンスは 73Ω程度
シングル巻きでも、ダブルでも、共振周波数の
変化は確認できないので、小型化のため
ダブルにしても変化は無かった。 理由不明
アンテナ全体
アナライザー
バラン部分
指向性(アンテナの向き)は赤矢印方向
本格的な広帯域アンテナ プロユース
改良型に変更 2011/01/08
前回は抵抗無し+ソーターバランとしたが、屋外に設置するために、同軸をひっぱたら、ノイズの山となった。
やはりSWRが高いと、同軸がノイズの吸収器となり、感度が
上がったようにメーターは良くふれるが、了解度は良くない。
そこで、T2FDの仕組みを取り入れ、抵抗を付加し、アンテナインピーダンスを上昇させることとした。
さらに、IMPマッチングに9:1トランスも付加した。
回路図
IMP変換トランスは図の通り、AM用バーアンテナのコアに
エナメル線0.5mmφ程度6回巻き3本を図のようにつなぎ、ビニールテープで巻く
巻き数によって、中心周波数(最低SWR値)は変化する。
10回巻きだと1.6Mhz程度となるが30Mhz程度までは
同軸が極端にノイズを拾うことはない。
1.6MhzでSWR1.1に成るはずです。
30Mhzでは、SWR10程度まで上がる。
測定は airアナライザー使用(BR−200デモ同様)
使用実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
感度もT2FDと比べると室内に設置した所、−10dbと言ったところ。
7m高、長さ20mのアンテナと比べてはかわいそうだが、十分に実用になる。
正、
特別に指向性が強い。 サイドではばっさり信号が無くなる。 後日屋外 アンテナマストに取り付け
実験をします。
簡単な割りには、まずまずの性能。
注意 & 改良点
このアンテナはIMP変換トランスが無いと全くの所、意味がありません。 何故なら、整合しなければ
同軸ケーブルがアンテナになるからです。
改良点としては、抵抗を1kΩとして、16:1IMP変換トランスにすればより広い範囲でSWRが下がるはずです。
後日実験致します。
その理由はT2FD詳細をお読みください。
以上 完結編は下記に