サーフィンな日々

2012/07/07

小生もすでに、リタイヤして、3年が経過した。
昨日、2012/07/06 津波の大きな被害がでた、宮城県亘理郡山本町笠野海岸で、たった一人の
サーフィンを楽しんだ。

天気は快晴無風にちかい若干の西風。
波高は1mから1.5m、年配者のロングボードにとっては最高のコンディションとなる。
早朝、6:30に海岸に到着し、先日偶然会ったここの住人 岩佐老人 の自宅跡に車を寄せた。
彼は避難所から毎日ここに通って、何する訳でもなく、雀に餌をやったり、周りの草を刈ったりして
いるのである。
本日もすでに彼は来ていた。 挨拶を交わして、車を西側の竹藪に隠すようにおいた。
彼の話から、この付近の住人も多くは亡くなった。 彼は偶然にも彼の祖父母から聞いた
話を思い出して、避難したそうである。
その話とは、
「地震の後、爆発音がしたら大津波が来るので、とにかく高いところに避難しろ」
であった。
地震当時、あまりの地震のすごさで竹藪に避難したいたが、落ち着いてきたので
道路に出て、近所の人と話をしていたところ、大きな爆発音が3度鳴った。
一度目は何のことか分からなかったが、二度目の時、ふと何故か祖父の話を思い出した。
自宅で片付けをしていた婆さんを車に乗せ、高台にある町役場に逃げて助かった。
だが周りの人たちは逃げずに亡くなってしまった。
町役場からこの付近を見ていたが、松林より高い津波が押し寄せるのが見えた。
とのことであった。

私が車をおいたところには家の存在した形跡はなく、付近の道路から敷地が幾分高
くなってるだけである。  下はすっかり砂になっているが、ポピーの花が多く咲き
赤い花が風に揺れる。 何故か寂しそうにもみえるが?

着替えて、ボードを頭にのせて、海岸まで歩かなくてはならない。
200m程有るだろうか?
波打ち際の臨時堤防まではすでに臨時道路が造られているのだが、砂利を引いてだけで
大型車両が一台通れる幅。
勿論工事関係以外進入禁止なのである。

ローカルの仲間が集まって、町や国交省に折衝して、この場所だけは7月から解放されたが
勿論、くるまでの通行は禁止された。 よって歩く以外無いのである。
小生は運良く、岩佐老人に了解を得て、海岸から100mの地点に駐車場が確保できた。
それにしても、小生のボードは長く重い。
フランスのボールペンメーカー BIC の10Ft  FRP製でやたら頑丈で屋外の保管でも
問題はない。  つまりモーターボードと同じ材質なのである。

防波堤に着いてからが一苦労、すでに 5日目であるからすこしなれたが、
臨時の防波堤は10kg程度の砕いた岩を積み上げた、いかにも昇りづらい構造なのである。
重たいボードを頭にのせて、不安定な体制では4〜5m高さの岩の山を越
えなくはならない。
命がけとは言わないが、結構危険だ。 何度か転げた。
ほかにもボード数枚持っているが、岩に落としても何ともないのはこいつだけだ。

この山を越えた時、そこに広がる太平洋は
ゆったりとした波、わずかな風で鱗のようになった海面、
日がまだ海面とさほど離れていない、そのきらめきはこの世を忘れさせる。

多くの方が亡くなった海岸であるが、自然は一切無視し、
すばらしい波が左右に分かれブレイクしていく。

ふと、こんな声が聞こえた。

「ここに良く来た。
今日はお前のためにだけ最高の波を用意した。  今は亡き者も見ている。
楽しみに待っていたのだ。 存分に楽しめ。
さー 年寄りのサーファー、うまく乗りこなしてみろ。」


  誰? 分かるはずもない、が祝福されているのではないか?

2時間何とか乗りこなした。  祝福された最高の経験だ。

震災 津波では多くの方が亡くなっているが、悲しんで喪に服していたのでは
彼らは 亡き者である。 自然がそうである以上に人は乗り越える壁が有れば
乗り越えなくてはならない。
彼らを忘れるのではなく、乗り越えるのである。 それが生まれ、死する
生き物、人の性であるし、永遠に続く営みなのある。

被災地での


現在はローカルが試験的に入っている。
7/16から完全にオープンであるが。
くれぐれも車の乗り入れはしないように!!

動画 7/10 早朝のここの海

期間場の北側 ショップ クール駐車場からのポイント  2012/7

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2015/10/02 このゲレンデの主について

このビーチの主 が、不祥事を起こし、関係各位に大変な迷惑をかけました。
彼は、小生の甥御なります。幼い頃から、我が子同然に接してきました。 素直で良い子だったのです。
複雑な家庭環境もあったが、それは理由にならない。
小生も、一人のサーファーとして 非常に残念と同時に
 サーファー全体の信頼を失墜させてしまいました。 
小生の指導の無さ、もう少し強く関与していればと 悔やんでいます。
だが、罪は罪です。 彼は償いをし、 
失った信頼を回復すべく行動することを願っています。

また、彼をご存じの方々へ
償いをすませた彼が、皆様の前に現れたとき、二度と間違いを犯すこと無い様
強くご指導願えれば 幸いです。