T2FDアンテナの詳細について
何と1.9Mhz〜50Mhzの間全てVSWR2以下となっている、この不思議なアンテナの
秘密を探る。(10年前ぐらいに買った物を少々改造)
同軸ケーブル
バラン
FIG−1
上記の条件に抵抗1000Ωを負荷すると、555Ωとなった。
チャートで確認すると 50ΩチャートではSWRは13.8でとんでもないが
これを1000Ωノーマライズすると、●の点となりSWRは2.0となる。
このサイズだと、14Mhzが最も悪いが、このアンテナの秘密が判明した。
ANT純抵抗分を上げることによって JX(リアクタンス)の影響から
逃げているのである。
純抵抗分が50Ωの場合、JX(リアクタンス)の影響は非常に大きい。
しかし、純抵抗分が1000Ωの場合はリアクタンスに大きく左右されないのである。
(その分抵抗に食われるが整合が良い分ノイズは少ない)
欠点もある。 抵抗が入った分効率は落ちる、しかし、帯域が広い分の特長を生かす
分野ではとても便利なアンテナである。
送信用の場合、SSBの場合は 最大出力に50% CW 100%の耐電力は必要。
下図は3.5Mhz 50Mhzの計算値
(実測でもほぼ同様)
バランは必須( バランとは言い難いがIMPトランス:変換とランスである)
勿論バランが無いと、アンテナとしては全く意味の無い物になる、受信用でも
必ずバランを入れましょう。
実測値 詳細省略。
バランの確認・・・・・・・・・・
BR−200にて計測
1kΩ挿入 → 48Ω
よって 1/20に成るが誤差と
思われる。
1:16 か 1:9と思われるが
1:9が計算値から妥当と思われます。
負荷抵抗ケース
設置−−−−−−−−−−−
水平に逆Vに張った、金属製の
屋根にくっつきそうな張り方ですが
SWRに影響なし。
使用感++++++++++++++++++++++++++++
びっくりするぐらいの広帯域で 送受信できるのはこのアンテナ以外は
あり得ない。
実際に非常に便利である。 BCLからHAMまで十分に使える。
性能も、DPと同等程度で、国内通信には何ら問題はない。
14Mhzにおいては
当方の△2elと比較すると、利得は10db程度の差はあるが、便利さが
たまらなく良い。
なにせ、カップラ無しで バンド切り替え即送信可能とはありがたい。
特に、外来ノイズのうち 近隣のTVやインバーターノイズが激減する。
理由は後日ゆっくり調査することとするが 推測では 整合が良いので
同相のノイズが減った物と思われる。
アイデア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つまり、アンテナIMPを上昇させると、JX(リアクタンス)の影響を
受けにくくなるのである。
通常50Ωアンテナだと少しばかりのJXも致命的にSWRをもちあげる。
しかし、1kΩ程度になると、JXが数百Ωでも一向にSWRにたいした影響
をうけない。
受信する電波の強度は開口部面積に比例するのは当然である。
だが、整合が取れたアンテナは同軸で引っ張り回しても同相ノイズを
拾わないと思う。 したがって
目的とする、電界強度に合わせた開口面積を選択し整合が可能なのである。
これは、目的にあわせた大きさのアンテナが作れることとなる。
つまり、波長に影響されないアンテナがかのうとなる。
ただし、IMP整合は必須である。
現在、簡単なIMP変換トランスの試作中である。
後日、公開したいと思います。
整合されないと、当然同軸もアンテナとなり、とんでもないノイズや電波を
拾うこととなるのである。
これでは同軸にした意味はない。
メーカー製のアンテナでも同様である、SWRを調べれば判明します。
HF帯用のアンテナには結構多いようです。
AMP付きはアンテナにAMPを入れてあり、受信専用以外利用不可。
(同軸内に電源を通している。)
余程高性能なAMPデモないかぎり 強信号では飽和、弱信号では感度不足
に成ることは請け合う。 VRでごまかしてある。
やはりアンテナも、ビールも生が良いのである。
信号は
何も足さない、何も引かない 受信機の中だけで処理しましょう。
以上
どのバンドも平均しているわけではなく、詳細にシュミレーションしてみると
2以上に成るバンドもある。 詳細はここにあり。
旧バージョンには森OM(制作者)日本語の解説があります。
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