2019  オーディオ 論

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物理学が相対論や量子論で大きく変化したが まったく変化していないのが
このオーディオの世界だ。

科学は観測者の立場が非常に重要になったのであるが、かのオーディオの世界は
いまだに機械中心の世界である。


人間の耳は機械とは大きく違っている 確かに忠実度は重要であるしひずみ率
も機械にとっては重要なファクタであるが、

一体どれだけの人が一桁のひずみ率を意識できるだろうか??

早い話、二けたでも怪しいものである。認識できないのが現実だ。
真空管のアンプを作ってひずみ率や直線性をグラフに書きだすのは
過度なプロパガンダに他ならない。

機械は音楽を聴きません。

音楽は情緒の物なので AI機器に情緒があるとは認められていませんし
実際ありません。   しかし、人間の五感は情緒と直結です。  情緒を生み出す源が
この五感なのであるから、これを持たない 感知できない機械は、らしく 見せるだけである

ただの分析 分布の結果を明示するにほかならない。

結論を言えば

つまり何らかの情緒の端緒があれば 立派なアンプになる。 もちろんお金でもいいのである。
苦労して稼いだ金ならその金でアンプを買ったら 情緒の深度はふかくなる。
ただし、買った瞬時に その情緒の大半は消え失せる。 金がアンプにわわっただけである。
 (見つけて買うまでの時間のみ情緒の時間)

金を飾って トランジスタラジオを聴くのと一緒なのである。

 「 なんだ、ラジオと一緒か!!? 」
 「昨日 ヤフオクで 2A3 のステレオが10万円で売ってた!!」
 「安い 買う !!」
 「トランジスタラジオよか いいだろう?」
 トランジスタラジオのほうが ひずみ率は低くていい音なのである。
 ただし、機械が測定すればな。

 欲望に限りはない ほかの物がほしくなる (情緒の欲求) そのために稼ぐ、音楽など聴いてる暇はない。
そして買う。 この繰り返し わるくはない。 GDPを押し上げる効果はある。

本当にいいアンプは そこに情緒の端緒がたくさん含まれるもの、
アナンログレコードの傷だ。 
CDの傷など音が出なくなるだけで何の情緒もない。

情緒を練りこまなければいいアンプになれない。
 
    実現するのは 自分でAMPを作ること。 その深さは 人によって相違があるが
    情緒は買えないのであり  愛情を構成するの一部なのある。

てまひまがかかるものなのだが 金かせぎが忙しい方にはできない。
12C のアンプ 12Aのアンプ 3S4 そんなもので 音が出るだけで満足できるのである。

これを貧乏人のヒガミというのかもしれない? しかし、罪のないものである。

一番迷惑なのは!!

小生の年代は優に60を越え 聴力は一般的に4KHz以上はよく聞こえない。
小生は大きな音のヘッドホーンや大出力のアンプなど買えなかったから
耳の健康にはいたってよかった。 いまでも12KHzまでよく聞こえる。

しかし、昔から大音響でオーディオを親しむリッチなみなさま
の大多数が 至る 耳の劣化である。
つまり、低音域しかはっきり聞こえないのである。 当然アンプもSp もこの傾向で
大口径のウーハにいたる。 高音はきこえないのでどうでもいいのだが、若者は高音も
十分に聞こえる。 したがって これらの劣化をカバーするに測定器が必要だが
これも程度の問題だ。 
さらに 日本のお家で 10Wのアンプで十分効率のいいSp を使うと
最大音量にできるお宅がいくらあるだろうか? はなはだ疑問である。
劣化した耳で聞くのに大出力?  大迷惑にならないうちに 1W以下のアンプにしましょう。





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